こんにちは。
夫婦ふたりで活動する絵本作家ツネカネのneneです。
今回は
ツネカネの絵本ができるまで
のエピソードについてご紹介したいと思います。
ふたりで作った初めての絵本
「きりんとねこのさがしもの」
これは、いわゆる「一夜漬け」でできあがりました。
え?一夜漬け??
どういうこと??
絵本が一夜漬けで出来上がるって謎過ぎますよね(^^;;
- 絵本を作ろうと思ったきっかけ
- 絵本がどのように作られるのか?
ちょっと、お話していきますね
絵本を作ろうと思ったきっかけ
去ることの2022年の11月
まちのアートイベント(森展 @moriten_tatami)にふたりの絵を出展することになり。
『森展』とは森の展覧会のことで、森とカフェギャラリーにアートを展示するイベントのことだよ!
その『森展』前日
突如これまでふたりで描いてきた絵を
「絵本にしたい!」
と思い立ったわけ。
そして思いつくまま物語を書いて絵の順番を決めてプリントし…。
まさに一夜漬け。思いつき。勢い任せ。
こう書いてしまうと色々語弊がありそうですが…
その絵本に使っている12枚の絵
は、なんと10年漬け!!
結婚した年から、ただただ二人の共通の趣味として一緒に絵を描いていただけ。
のろのろと時間のある時にふたりで描き進めていた、眼鏡をかけたキリンと青い猫の山登りの絵。
そもそもイベントのために描き始めたわけではなく、ただただ自分たちの楽しみのためだけだった。
それが結婚10年目にわたし(nene)が突如フリーランスの似顔絵屋さんをはじめ、その活動の中で出会ったすてきなすてきな町のクリエイターさんのイベントに出ることが決まったとき。
自然とこの10年ものの『きりんとねこ』さんたちを、彼らが過ごしているのと同じ森の中で開かれるイベントでたくさんの人に見てもらいたいと思いました。
『きりんとねこのさがしもの』ができるまで
そもそも『きりんとねこ』の絵は、基本的に山好きの夫(ツネ)が構図を考えています。
自分で行った山や、森や、自然の写真を参考に背景を決め、わたし(nene)に『きりんとねこ』のポーズや服装や目線の指示を出す。
なので基本的に背景が先に仕上がっていて、マスキングテープで形を抜かれた『きりんとねこ』のシルエットのところに後でキャラクターを描き足す、という不思議な流れで描かれています。
イメージはこんな感じ
ただ一緒に『ヨーイドン!』で作業しているわけでなく、時間差で作業しているのでキャラクターが足された後に服装や目線が違うなどと調整が入る時も多く、その場合は新しく上から塗り直しなど実は何度もされていたりします。
(アクリル絵の具は上から描き直しができるとても便利な画材です!ありがたい!)
そんなふうに出来上がった12枚の絵が絵本になったのは
きりんとねこの名前を決めよう!!
と夫婦ふたりで話し合った時でした。
タイトルを付けやすいからふたりの名前を決めよう!
と提案した夫に
どうしても名前は付けたくない!!
と私が反論したところからストーリーがうまれました(笑)
なんで名前を付けたくないんだろう??
なんとなく、キャラを決めつけたくない!!
読んでいる人それぞれに想像して欲しい。
名前を見付けに行く旅に出るってことにすれば良いのでは?!
…という思いつきで物語ができました。
ただ山登りをして自然を楽しんでいるきりんとねこさんが、じぶんたちの「名前」を探す旅に出ている、という物語をつけたことでわたし達自身も一気に愛着が増し、もっともっとこのふたりをみんなに見てほしい、読んでほしいという気持ちが高まりました。
名前をつけないことで、よりいっそうこの子たちのキャラクターが浮き出てきたような。
一気に深みが増したような気がして、10年以上あたためてきたのはこのためだったのかなぁ、と感慨深い気持ちになりました。
物語じゃなかった絵が物語になった一冊。
新作絵本も製作中!!
現在描き進めている第二作目は、実は始めから物語があります。
前作「きりんとねこのさがしもの」を、いろいろな場で読み聞かせをさせてもらったときに、感じたことをベースに作られた新しい物語です。
もっと小さな子にも届く、簡単な構成で、だけどじぶんのことをもっと大事にしたくなるような、目の前の子をもっと大切にしたくなるような物語を考えています。
ストーリー先行ははじめての取り組みなので、前よりももっとふたりで話し合いをして進めています。
今年もどこかでお披露目できる場所を作って、みなさんに見てもらえるように鋭意製作中ですので、よかったら楽しみに待っていてくださいね♡
願:今回は一夜漬けはほどほどにしあがりますように!(フラグではない…!)